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ライン   「黒川能王祇祭」    撮影'06年02月01/02日

所在地 : 鶴岡市黒川地区 春日神社・上座当屋・下座当屋
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「黒川能王祇祭」

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上座当屋「大地踏」

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能「山姥」

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能「雲雀山」

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狂言「針立雷」

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狂言「こんかい」

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能「道成寺」乱拍子

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祝言能「養老」半能

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春日神社・下座「大地踏」

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春日神社・「所仏則翁」

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春日神社・棚上がり神事

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春日神社・棚上がり
名称: 黒川能王祇祭日時: 2月1日AM6頃〜2日PM5頃まで
指定: 国指定問い合わせ先 : 黒川能保存会・王祇会館 
県市: 山形県鶴岡市地区: 黒川地区春日神社と当屋
申込み: 王祇会館・抽選で約50名位保存団体: 黒川能保存会
祭解説 : 黒川能の歴史
 山形県鶴岡市(旧櫛引町)黒川地区に鎮座する春日神社の宮座(能座)伝承される黒川能の起源は定かではない。役者達の附けている紋所から平安時代の荘内の領主だった武藤家が深く関わっていたことが想像される。室町時代のものとされる、翁装束が上座・下座にあり。太夫が交代するときだけ使う装束として残されていることからも、室町時代後期に黒川へ能が伝承されたらしい。
 能伝承以前に当弁楽のような芸能が伝承されており、大地踏はそのときの伝統を引き継いでいる芸能と考えられている。(大地踏の詞章のなかに「・・・当弁楽はつくすとも能申楽はつくすまじ・・・」というとなえごとがある)
 能は観阿弥世阿弥の大成させた猿楽能で、江戸時代一時衰微した記録もあるが、黒川地区の住民の力と庄内藩領主の酒井家の保護により維持されてきた。
 黒川能の特徴は面装束の付け方の古風な点で、面のつけ方にしてもまず面をつけその上から鬘帯をつける。五流では鬘帯を附けてから面をつけるため黒川の方が、古い付け方だと実感できます。装束の付け方も黒川流です。(うまく説明できないので写真参考にしてください)
 能は五流(観世・宝生・金剛・金春・喜多)とほぼ同じ演目を上演するが、神事能ということもあり五流では稀曲・廃絶曲なのに黒川ではポピュラーな能や、その逆もある。(たとえば、上座「鈴鹿山」「現在鵺」下座「鐘巻」「変化信之」、黒川で出ない演目としては老女ものや「班女」「半蔀」「富士太鼓」「籠太鼓」「求塚」「弱法師」等々)
 五流廃絶曲で上演可能な演目には次のような演目がある。
  上座 「宮川」「獅子」「木曽願書」(観世の改訂前の謡)「大般若」「河水」「鈴鹿山」「今上巴」
  下座 「鐘巻」「変化信之」「芦屋弁慶」「現在熊坂」
 「大般若」「河水」は観世流で復曲され薪能などで時々上演されている。(河水は「渇水龍女」と名前をかえて上演)

 上演時期 : 2月1日2日 春日神社舞台と当屋「王祇祭」申込み・抽選: 有料
         2月最終土曜日 春日神社舞台「蝋燭能」申込み・先着順: 有料
         3月23日AM10〜PM3頃  春日神社舞台「祈年祭」当日会場で可 : 有料
         5月3日AM10〜PM3頃   春日神社舞台「例大祭」当日会場で可 : 有料
         7月15日AM10〜PM2頃  羽黒山花祭「花祭」当日会場で可 : 無料
         7月最終土曜日PM6〜8:30頃 特設舞台「水焔能」申込み・当日会場でも余裕有れば可 : 有料
         8月15日AM10〜PM2頃  荘内神社「例大祭」当日会場で可 : 無料
        11月23日AM10〜PM3頃  春日神社舞台「新嘗祭」当日会場で可 : 有料

 2月の王祇祭と蝋燭能以外は玉串料を奉納(5000円)すれば自由に能を拝見できます。(羽黒山花祭と荘内神社例大祭は無料)  王祇祭と蝋燭能は旧櫛引町HPよりインターネットで申込みできます。
アクセス: 奥羽線・鶴岡駅下車、春日神社:バス宮ノ下行き・朝日村行き 宮ノ下下車徒歩数分。
関連ホームページ:   [鶴岡市櫛引地区HP]   [鶴岡市HP]

撮影メモ :  上記写真はデジ1眼 800万画素で撮影 ISO800設定 能はフラッシュ禁止 撮影許可証必要
 黒川能を見ると黒川病にかかる人が多いので要注意の芸能。(早池根神楽でも言えるらしい)症状は12月になると申込み抽選結果が気になりだし、当たると王祇祭まで仕事が手につかなくなる。地酒がおいしいので、飲み過ぎに注意。
 詳細は[黒川能]   [黒川能東京公演]   [能楽リンク集]


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作成'06年02月04日

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